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第2回モンド21王座決定戦

モンド21麻雀リーグのタイトルホルダー
各団体のリーグ戦チャンピオン
男女順位率上位者1名
予備予選を勝ち上がった3名
計12名でモンド21麻雀プロリーグの真のナンバー1を決める

出場者 タイトル
土井泰昭 第1回モンド21王座決定戦優勝
敗退
萩原聖人 第5回モンド21杯優勝
決勝進出
鍛冶田良一 第2回未来戦士21杯優勝
敗退
茅森早香 第2回女流モンド21杯優勝
敗退
尾崎公太 第29期最高位
敗退
阿部孝則 第20期鳳凰位
敗退
鈴木達也
第2期雀王位
決勝進出
馬場裕一
順位率最上位(男子プロ)
敗退
和田聡子
順位率最上位(女流プロ)

敗退

多井隆晴 予備予選勝ちあがり
決勝進出
滝沢和則 予備予選勝ちあがり
優勝
初音舞
予備予選勝ちあがり
敗退

 
6月20日 決勝2回戦 萩原-多井-鈴木-滝沢
6月27日 決勝3回戦 萩原-滝沢-多井-鈴木
7月4日 決勝4回戦  萩原-鈴木-滝沢-多井

2回戦 1.鈴木(53.7) 2.滝沢(+2.7) 3.萩原(-21.9) 4.多井(-34.5) 
3回戦 1.萩原(+50.4) 2.多井(+6.6) 3.鈴木(-22.0) 4.滝沢(-35.0)
4回戦 1.滝沢(+40.9) 2.萩原(+9.3) 3.鈴木(-19.0) 4.多井(-31.2)
最終  1.滝沢(+57.2) 2.萩原(+29.6) 3.鈴木(+25.3) 4.多井(-112.1)


 都合により3回ひとまとめのレポになってしまい、スイマセン。優勝は初戦TOPを取り、最終戦オーラスマンツモ条件できっちりマンツモした滝沢が優勝。最終戦は3回戦のオーラスで鈴木が滝沢にマンガンを放銃ったことにより、3人の優勝条件が最終戦TOPを取ればOKというところまで差が詰まっていて、そういった情勢が滝沢に利した部分が大きかった。
 ただ結局この決勝戦でも一番目立っていたのは萩原(笑)。最終戦も優勝まであと一歩のところまで行ったのだが最後で緩んだ。東場からラス前までどんな他家の攻撃にも怯まない、「格」のようなものに守られて進撃するも、土壇場の感性は「引くこと」だった。オーラス、滝沢にせよ鈴木にせよマンガンをつもられば逆転といった切迫した場面になっていた。

  ポン ツモ ドラ

 運命の滝沢のリーチが入り、一発目は現物の5筒を引いてきたので問題なかったが、リーチ後2巡目のツモが自分で既に2枚上記牌姿のシャンテンのまま切りとばした、ドラの4筒だった。滝沢のド裏筋のドラ。ここでピヨピヨ聖人になってしまった。この局途中から鈴木が多井の連荘に望みを賭けたのか、絞りに入っており南はなかせたのに、9索はもう切らないといった極端に守備的なシフトを見せた。この辺の鈴木の展望なんかも是非感想戦で聞きたい項目だったが、結果的にこの構えが萩原に前進を許さず滝沢にドラ表示牌を引かせた。

  ツモ

 滝沢即リーチ。この展開で親の多井に下記のシャテンが入る。

  ツモ

 搾り出すような声を出しながら打4索。で次巡アタリ牌だが滝沢が見逃すであろう6索を引かされた。ちなみにこの前の滝沢のツモ切り牌は二萬。多井は最後まであきらめないところを視聴者に見せる仕事と、優勝者を自分の打牌選択で決めてはいけないという重い使命を帯びていて、かなり苦しいのがこちらにまで伝わってきていた。この二萬はこの同巡であれば切るのが許される牌であり、シャンテン時の萩原が苦しんでいた塔子のひとつのカン二萬であり、手を崩していなければ間違いなくないた牌だった。が、ピヨピヨ聖人になった今、スルーするしかなく、なんとなくこの趨勢を見ていると滝沢がツモるんだろうなぁ・・・と思ってると時間がかかったが3索を最後引き寄せた。今回の滝沢は終始落ち着いていて、何が起きても許容できる精神力があったように画面越しに伝わってきた。南場の展開が、南1局1本場に超デバサイの萩原からのマン直を決めた直後の南2局に萩原にマンガンを打ち取られるといった、厳しくタフな状況になっていたが最後まで崩れなかった。又冒頭にあげたいいところがなく、他3人に4000オールをツモられラスになりながらも、最後鈴木からマンガンをあがった第3戦の執念と落ち着きが最終戦のオーラスにつながっていた。
 鈴木は展開読みが素晴らしく、前に出るべきところは必ず前に出てアガリを取りに来て決勝前半は終始場をリードしていた。最終戦も萩原ショーの中、もうツモがない状況で引いた危険牌を叩き切って一歩も引かない姿勢を示した。萩原の一方的展開になってもおかしくなかったところを踏みとどまれたのも、この人の存在が大きかった部分もあると思う。
 萩原の3戦目の猛攻と4戦目の執念を見ていると、「やっぱりこの人勝っちゃうの?」というようなオーラを放っていた。まあ抜き間違いのような初歩的なミスもしていたので、微妙なところはあった。
 期待を裏切ったのが多井。連続ラスで1,2戦終えたのだが、二戦目の南3局に攻勢の鈴木の親リーチに真正面から切りあい、タンピン三色の30-60をツモりラス目から一挙2着目に浮上したのだが、オーラスに滝沢の親リーにツッコみ77献上でラスに再降下。以後目無しに。多井は力量のある打ち手だと思う。たとえば第3戦の南3局親番、可能性はほとんどないといっても僅かな望みを託すには落としたくない親番という状況で4巡目に次の牌姿となった。

  ツモ ドラ

 この辺が重要ということが伝わってくる小孝状態に入ったが、打五萬を選択した。これなんか地味なところだが正着打をしっかり打つなあという印象。(その辺の考察はポイントクラブのメールあたりで披露します)
 ただ二戦目の感想戦で南3局のリーチは「形作りに行った」という問題発言。あきらめるには全然早い段階だろう。オーラスの親滝沢への放銃の理由付けにそんなことを言ってしまったのかもしれないが、この辺解説陣も実況中は酷評していたのに、感想戦ではまるで弱腰で「ハイ、ハイ、そうですね」みたいなまとめ方をしていたが、もっと反駁しないといけないだろう。ただ最終戦後の感想で「情けない。対局者、スタッフ、視聴者の方にお詫びしたい」と率直な胸のうちを神妙に明かしていたのは好印象。
 結果も大事だと思うが、こういった戦い終わった後が一番ファンへアピールできる機会だと思うし、この辺にプロ活動における意識の差を視聴者は感じ取ると思う。滝沢の「楽しかったです」はどうかと思うし、萩原は相変わらず良かった。まあこの辺コメントを求める側の力量との兼ね合いもあるので、やや口ベタっぽい鈴木はかわいそうだった。(実況の土屋の「ツモあがりが多く、かなり引きが強い印象でしたが・・・」っていうツッコミ、失礼にも程があるだろう!)
 来週からは又、毎週書いていけるように頑張ります。て、もう今日か・・・。

6月13日 決勝1回戦 鈴木-萩原-多井-滝沢
1.滝沢(+48.6) 2.鈴木(+12.6) 3.萩原(-8.2) 4.多井(-53.0)

 決勝は2回戦ではなく4回戦のようだ。今までのケースだと2回戦勝ち上がり制の大会は決勝も2回戦だったように思うが、4回はやるようだ。
 今回は滝沢が飛び出した。東パツあまりいい感じではない48放銃したのだが、あっさり1本場にバイマンをつもる。さらに3局に三色の高目を多井から討ち取り、5200追加。親番でも鈴木のリーチをかわしつつ自然にあがれる状態。しかし南入すると鈴木、萩原がそれぞれ親番で4000オールをツモったので、アッという間に差を詰められるが、南2局1本場多井の先行リーチを受けても、ひるむことなく20-40をツモり、TOPを死守した。出来がいい割には展開はあまり向いてない。周りが地力があるので、こんな感じになってしまうのだろう。
 滝沢はバイマンあがった局も手順には不満がある。

  ツモ ドラ

 2巡目、親の鈴木が同巡8筒を打っているのだが、ここから打9筒とした。西ツモ切り後、三萬を引いてから一萬の対子落としに向かったが、隙の無い打ち手は2巡目に一萬に手をかけているような気がする。結局ドラを重ね、最終形は激太リーチ。

 

親の鈴木にダブ東とドラ表示牌のバッタで追いかけられるが高目をハッシとツモりあげた。裏ドラに安目のアガり牌が寝ていて40-80となった。
 多井は親番で滝沢のリーチにかなり無理なツッコミ方をしていったのが致命的になって、その後南場も浮上できず。

   ポン ドラ

 上記のようなドラ表示牌待ちでツッコンで行きあえなく高目の2索を掴まされる。ドラ表示牌は既に山に残っていなかった。巡目を考えると親番とはいえ、やや荒い放銃。この時滝沢と既に1万9千点余はなされていたので気持ちはわかるが。南場重い配牌から2度ほど四暗刻シャンテンまで手を進めていったあたりは地力を感じるが、結果には結びつかず二戦目以降の巻き返しに期待したい。

 2着の鈴木と3着の萩原は丁寧な打牌が目立った。萩原は派手だった南2局の4000オールの方が注目度が高かったが、地味ながら東2局親番における子方を楽に打たせないため、自分も最大限我慢する打法は是非見習っていただきたい打ち筋だ。

   ツモ ドラ 打

 終盤このような牌姿でここから2枚切れの打北とせず、三六萬も切らない意思を見せる打七萬。初牌のドラを引かされ北を切った後、安目ながら2索を引き入れるとドラ勝負。次巡四萬をツモあがった。上の牌姿の時点で全体的に索子が高い場で萬子に柔軟性を持たせる打北もあるが、ヨレヅモが来た場合や他家からの攻撃に備えて受けの牌を残す方を選択した。
 鈴木は親番を流された南2局、萩原の中ポンを受けて、下記牌姿から2巡目

  ツモ ドラ  打

 1枚既に切られている対子の西に手をかけた。この辺丁寧な牌組だ。この局は結果的には萩原にミラクルな和了が出た。当初は中ドラ1の手がドラを2枚引き込みマンガン。途中フリテンの受けにしながら、最後は鈴木が2枚持ちの2筒タンキに取り、そのラス2筒をツモりあがった。

   ポン ポン

 まずドラを重ねての五八萬。さらに中を加カンするとリンシャンからドラを引き込み六九萬ノベタン。ミエミエの萬子待ちで残り牌数も明らかに少ないので次に7筒を引くと打九萬で、6筒7筒待ちに。ご存知の通り7筒がフリテンになっている。さらに次に2筒を引いて打7筒。そして次のツモで絵があった。ほんと凄まじい執念を見せていただきました。
 最終的にはオーラス鈴木が滝沢から出た七対ノミを見逃し、リーチ後ツモって16-32で2着浮上となったが、裏ドラが乗っていれば滝沢まで捲くれるところだった。鈴木は七対は二度とも中で和了した。
  滝沢に勢いを感じる。勢いを殺さないことに気を配ってるような気もするし、殺してしまっているような気もする。この辺は判断つかなかった。重要な二戦目での滝沢の対応が注目ポイントだ。
5月30日・6月6日 準決勝Eグループ1・2回戦 
1回戦/ 滝沢-多井-土井-鍛冶田 2回戦/多井-鍛冶田-土井-滝沢
1回戦 1.多井(+61.3) 2.滝沢(+11.2) 3.鍛冶田(-19.9) 4.土井(-52.6)
2回戦 1.滝沢(+53.3) 2.多井(+11.8) 3.鍛冶田(-19.6) 4.土井(-45.5)
二戦合計:1.多井(+73.1) 2.滝沢(+64.5) 3.鍛冶田(-39.5) 4.土井(-98.1)

 諸事情により二戦連続でのレポートとなる。この準決勝ははっきりいうとどい〜んのツカンポショーという感じで、終わってしまった。それを助長させる馬場の解説。萩原にその辺を笑いながらツッコまれて「いや同世代として、土井さんには頑張ってほしいのよ」という感じで、解説というより応援になっていた。これまで実況だった土屋不在でナビのカジヤンが実況を勤めていたので、事実上解説は萩原は1人という感じだった。今まで疑問手にどこかナアナアという感じで流されていた解説のプロも多かったが、萩原は鍛冶田の一打にはかなり手厳しい批判を展開。萩原はわかりやすいキャラで認めていない打ち手に対しては好悪がはっきり出てしまう。鍛冶田の配牌に対して「太いよね」とあきれ返っていた。配牌へ羨望の眼差しというか、逆に「太さだけだよね」といいった軽蔑の解説としては、安藤&金子の対伊藤、萩原の対斉藤あたりが印象深い。
 1回戦は滝沢・多井に早い手が入り、勝負手模様のどい〜んが直線的に行ってつかまるパターン(ハネマン2回放銃)。東1局流局の後、交互に滝沢、多井、滝沢、多井、滝沢、多井とあがり、1300放銃しただけの鍛冶田がラス親で1回連荘するも、多井にマンツモされて終了。
 2回戦は滝沢と鍛冶田の決勝進出争いが焦点だったが、この回も土井の悲運ばかりが目立っていた。前述の萩原による鍛冶田の疑問手の一手。東1局南家の3巡目。

  ツモ 打 ドラ

 678の三色と8索雀頭のタンヤオ手の両テンビンに取らず、シャンテンをバックさせる打二萬を選んだ。萬子のイッツーも遠望しての一打だが(イッツーに向かった場合必要牌の)一四萬がアガリ逃しの形になってしまうのでどうか?と思わせる一打。馬場は五萬を切っておけばいいじゃんと声高に主張。さらに次ツモで八萬をツモ切ると疑問の嵐。萩原に至っては「緩手」とまで言っていたぞ。結局7索を引き込むも、一手遅れて、他の三人が先にテンパイを入れ、鍛冶田以外の三者がリーチを入れる始末。結局鍛冶田としては一番あがってほしくなかった滝沢がこの三軒リーチを制した。
 鍛冶田は親番で土井の二役ホンロー対対にリーチドラ1の愚形シャンポンで向かい、39をGETするも同二本場で痛恨の滝沢への32放銃。567を見切っての1枚切れの東待ち、滝沢決断のリーチが決まった。

  ツモ ドラ

 ここで2索を手放した。3索を引き、次に1索を引いたのでメンピンイッパツツモ逃しとなっているが、ここで7筒タンキの仮テンに取らずに東タンキで曲げ、親の鍛冶田が掴んだ。
 東3局も多井が二フーロして萬子模様を打ち出すと、前巡に8索タンキで七対ドラドラのテンパイを入れていた鍛冶田は5索をツモ切ってリーチ。滝沢も同巡5索を少孝して切り出すも実は二五萬のタンヤオテンパイ。多井も二五八萬でテンパイを入れている。ここに親の土井、

   ツモ ドラ

 シャキーンとテンパイ。両メンに取ると2人のロン牌が出るところをツモり三暗刻に受け「リーチ!」しかし同巡すぐに多井に二萬をツモられる。「あーあ・・・」と馬場がマジヘコミしているような声を絞り出すと、萩原はほんとにおかしそうに「馬場さん、寂しそうに言わなくても」と笑いを噛み殺しながらフォローしていた。この辺はかなりエンターティメントになっていた。さすがどい〜ん。
 南1局に滝沢がマンツモして、2局の鍛冶田の親が流れると終戦モード。鍛冶田はオーラスかなり無理してツモり四暗刻を、ツモ1回残してテンパイするもアガリ牌ながらアガッも意味のない牌の方を引き、アンカンするも、リンシャンには寝ていなかった。というより視聴者的にはアガれないのが判っていた。

   ←この形にツモ

 ということで決勝は鈴木、萩原、多井、滝沢というメンバーに決定。

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