マンセンゴ.NET>勝ち組への転換>「アガリ連荘」を考える


 バレーボールのワールドカップを見ていて気になるのはルールが一昔前と全然変わってしまっていることです。昔はサーブ権が移動し、そのサーブ権がないと得点にはならず、サーブ権がない時はサーブ権を得るだけだったのでなかなか得点が入りづらいゲームでした。反面得点差がついてもレシーブで必死につなぐことによって勝機を見出せることもあり、そこに見るものの胸を打つ場面を演出していましたが、現在のバレーははっきりいって豪快なスパイクを決める決定力、攻撃力があるチームじゃないと勝てないルールだと思います。昔はフルセットにもつれ込んだときだけラリーポイント制になり、サーブ権の有無に関わらず得点になるルールで、第5セットは緊迫感が増し否が応にも盛り上がる仕組みになっていましたが、全セットラリーポイントというのは大体勝負の趨勢が見るものにも見えてしまいます。ほとんど逆転がありません。
 これを見ていて何かに似ていると思ったのですが、「アガリ連荘」と「テンパイ連荘」のルールの違いによく似てるなと思ったのですがどうでしょうか?ある「テンパイ連荘」のルールのお店のメンバーがこう発言したことを今でも覚えています。そこは点5のお店なのですが首都圏では珍しい「テンパイ連荘」でゲーム代350円という方式を採択しておりました。(大体テンパイレンチャンの場合は400円になると思います。いやアガリ連荘で400円のところもあるか?)なので初めて打って打てるなと思ったメンバーについつい「ここは点5でテンパイ連荘なのはいいですね」と声をかけたところ、「アガリ連荘だと勝負にコクがなくなりますからね。それでテンパイ連荘を採用しているんだと思います」と答えてくれました。すばらしい回答ですが、まぁ一メンバーがそう思っても経営者的にはなかなか長い時間かかって卓を使わせて、他より50円安くするというのはかなり英断になると思いますし、戦略や経営能力がないと、なかなかそうも言ってられないぞとも思ったんですけどね。その後すぐこのお店が潰れてしまったことを、この項のオチとして書きたくないのですが・・・。

 なのでほとんど店側の理由でアガリ連荘です。お客様のことを考えてテンパイ連荘にしたのに、潰れる店もあれば、アガリ連荘の店でも繁盛してるところは繁盛しているようです。もちろんこのサイトは別に雀荘の経営を目指すサイトではないので、別にその理由を探るようなことはしませんが、客の立場として、「勝つため」という観点から、いろいろ考察してみましょう。一半荘における時間が短くなるのは実は客側のメリットもあるのです。卓の回転が速くなることにより、それだけ待ち時間も短くなるはずです。これは大きいと思います。勝つために出撃し、意気盛んなのに1時間待ちなんてくらったら、しょぼーんとしてしまいますよね。これはすべてのお客様にあてはまることですが。
 逆転が少ないと書きましたが重要なのはラス前までの自分の着順を調整する戦略が必要です。このルールだとアガリも相対的に早くなると思います。当然オーラスもこの傾向が強くなるでしょう。ゆえに自分のラス前の着順そのままで終わる確率がかなり高くなります。ラス親もリーチをかけて足止めしても流局してしまえばそこで終わりです。無意味なリーチに終わること必定です。逆転はかなり難しいのです。つまり逃げ切りやすいのです。これがテンパイ連荘だともう1局ありますので、追う方も逃げる方ももう1局ガチンコ勝負をしないといけなくなります。こういった勝負を繰り返すわけですから必然的に勝負強くなります。アガリ連荘のルールに慣れるといざという時の勝負強さを発揮できない打ち手に育ってしまう可能性があると思います。マンツモ圏内なのに自力でいかず、傍観してトップが転がりこむのを期待という選択をした方がいいケースが増えるでしょうし。むろん自分のおかれた状況をテンパイ連荘以上にシビアに判断しなければならないので、そういった点差における対応力の感性は養えると思うのですが、それをテンパイ連荘のルールで活かせられるかというと甚だ疑問です。つまりラリーポイント制とそうでないバレーボールくらいルールに差を感じるのです、筆者は。どちらかのルールの「所属」に決めないと、別のルールはなかなか打てなくなります。ルールが違うわけですから、ピンで打つ人が点5で調整はできないでしょうし、点5の人がピンになかなかレートアップしずらい要因のひとつにもなっているのではないでしょうか。

 でもなんでこう判を押したようにどこもピンはテンパイ連荘、テンゴはアガリ連荘なのでしょうか?そもそもレートによって場代が違うというのは店側としてはほとんど何もサービスが変わらないのに、一方からは600円、一方からは350円と段違いにちがう料金を何の疑問もなくいただいているのでしょうか。貸卓の場合はそこでお客さんがいくらのレートでやろうが、時間あたりの場所代はかわらないのに。フリーは時間で区切るという料金設定にできないから売上のシュミレーションが立てにくいのはわかります。ゆえに一般通念上、レートが安ければ場代が安くなるのは仕方ないということで、この相場が決まっている以上、その補填として少しでもゲームが早くなるルールにして卓の稼動を1ゲームでも増やす必要性があるのでしょう。以前はフリー雀荘は「アタマハネ」が主流でしたが昨今はほとんどダブロンありです。これも少しでもトビを早めるための店側の事情でしょう。
 「点5雀荘のエンターティメント化」の項でも書きましたが雀荘の二極化はここに大きな要因が潜んでいると思います。ご祝儀の割合の問題もありますが、アガリ連荘のルールであれば親は必然的に本来面前の手をすこしでも早くあがるためなくでしょうし、シビアな状況判断をせまられる局面が増えればリーチよりダマを選択する機会がふえるから、ご祝儀の移動は額だけではなく比率も少なくなると思います。それがピンのガバガバご祝儀の移動があるルールに遭遇して負ければ、すぐに点5のサヤに戻らざるをえません。筆者は点5でもかなりの実力者がいるのに、このルールの違いで双方のレートを行き交う人が少なくなるのではないかと懸念しております。店側も自分の店に来てもらうため、あの手この手でルールを作ったりするのでしょうが、打ち手側の事情としては出来るだけ根本の部分は統一していただきたいと切に思いますね。

★首都圏における風速別の連荘のルールとゲーム代の相場

 
0.5
0.5
ソフトピン
1.0
ゲーム代
\300-\400
\400
\300-\400*
\600
連荘
アガリ連荘
テンパイ連荘
アガリ連荘
テンパイ連荘
*ソフトピンは点5にくらべてTOP賞が200−300円とかなり高く取られるケースが多い。


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