マンセンゴ.NET>勝ち組への転換>打撃戦にしかならない現行ルール



 プロ野球が開幕して、パ・リーグは先行する話題も多かったので例年になく盛り上がっています。しかしNEWSで結果を見ると、どの球場も壮絶な打ち合いを演じております。投手陣を前面に押し出している千葉ロッテ以外は投手陣はどのチームも壊滅状態。スコアは常にラグビーのような、「10点取るのが当たり前」みたいな結果の試合続出です。なぜこんな試合ばかりになってしまったのでしょうか?確かにパ・リーグはFA制度導入移行、力のある投手がセ・リーグ、メジャーへどんどん流出していき、相対的にレベルが下がっているのは間違いないことでしょう。それ以外にも「飛ぶボール」が公式球として使用されたり、ストライクゾーンが印象として若干狭くなっているなどの理由が挙げられます。当たり損ないのような打球が広い球場なのに楽々とフェンスオーバーしていきます。確かに興行的に打ち合いをした方が、見る方は面白いに決まってます。かつて歴代大統領の誰かは「野球は8対7の試合が一番面白い」という言葉を残していますが、パ・リーグは余裕で10対9とか11対10とかいう試合を見れます。
 結局興行という「見世物」である以上、面白くしなければお客さんが入りません。ビジネスとしては当たり前の話なのですが、心ある野球ファンは胸を痛めてることでしょう。歴史上、学生野球の発展の上に成り立ってきた日本の野球界は投手を中心とする守りの野球を尊ぶ風潮が強く、メジャーリーグのMVP(年間最優秀選手)が打者ばかり獲得しているのに対し、日本のMVPは投手が獲得するケースが50%くらいあると思います。
 麻雀もここ数年における激変ぶりは周知のごとくです。
・赤牌のスタンダード化→赤祝儀のスタンダード化
・頭ハネ→ダブロンありのスタンダード化(三家和よりトリプルロン採用の増加)
・積み場1500ルールの台頭
・アガリ連荘ルール採用店の増加
 まあ他にもいろいろあると思うのですが、このようなルールの変化と共に、麻雀の質そのものが変質してきております。「手役軽視・スピード重視」が最も顕著になった点です。そしてその風潮は流局の減少、打撃戦の増加により、1半荘における打局数の低下、トビの増加を喚起し、店側に営業的なメリットをもたらしております。

 そもそも「デジタル」とか「打撃系」などの雀風はここ数年の麻雀の激変と共に台頭してきた戦術というか、流派です。商業誌などでこれらの戦術を発表すること自体、そのスポンサーである店側の意向を汲み取った連帯的策略な匂いすらします。(うがちすぎか・・・)雀荘経営側が「棒テン即リー」を声高に推奨するのは、ある意味当たり前な話です(笑)その戦術を身につけて、うちの店に来て、どんどんトンでくださいね!って言ってるようなものです。さらにこの「デジタル」という戦術も筆者が知る限りでは攻撃的な部分しか、特に特徴を見出せない戦術としか思えません。
 このようなルール、戦術が横行することによりインフレ化は一層進み、試合展開も打撃戦にしかならない・・・。(牌効率重視、最速のテンパイで即リーチ、調子よければツモツモツモ!でツモられ貧乏者を生み、調子悪いと返り討ち喰らって自らがトンでいきます。いずれにせよ大勝する者と大敗するものを極端に生み出す元凶となる戦術だと思います。)
  なぜそのような事態になっていったのでしょうか?前述のパ・リーグの流れを考えるとなんとなくわかります。とどのつまりは「お客さんを入れるため」とオーナー側が誤解しているからです。見ている人もだんだん目が肥えてくるとそのようなバカ試合を見ることにいささか疑問を持ってくると思います。緊迫した投手戦に野球の醍醐味を見出せるようになれば、なんてバカな試合をし続けているんだという憤りの方が大きくなってくると思います。
 これと同様に麻雀の打撃戦の増加は麻雀の技術低下を招き、ひいては麻雀店への来客を阻害する一因にもなっているのではないかと思うのです。弊サイトからリンクを貼らせていただいている「麻雀再開講座」で、現代の麻雀をうまい表現で表している段がありました。ワンサイドゲームになる、麻雀で「いい試合をした」と思えることは少なく、負ける人を勝つ人が集団暴行を加えているような凄惨な結果に終わるというような表現でまとめられております。無抵抗なイラクの一般市民の人たちの頭上にアメリカの最新鋭兵器の銃火が飛び交うような惨劇が待っているのです。気後れせずに暴行できる人間にならないと麻雀には勝てないのか、という書き手自身が憤りに近い感情を持っておられることは想像に難くありません。昔に較べて麻雀に勝つということは、このルールの過激化により段々業も深くなっていってるのです。お店側はビギナーズラックの増加を目算しているのでしょうが、「麻雀をもっと楽しみたい」と思っている中堅層の定着化を逃しているような気がします。麻雀のゲーム性に着目しているプレイヤー達です。こういった人たちがネットの普及と共に、そっちの方向に行ってしまってるような気がします。「人間と直に打つ方が面白い」と店側が情報発信したとしても、この凄惨な結果に終わるルール体系自体の見直しをしない限り、戻ってこないのが時代の流れといったものでしょうか。

  むろんこのサイトは麻雀の理想論を語るサイトではありません。あくまでも現行のルールで勝つための情報発信を目指すサイトです。いや、そんなことをいいながら管理者が理想論、思想を発揚しまくり、「理想論サイトやんけ!」と閲覧者の方がツッコんでコミュニケーションを取る、エンターティメント系サイトっすね・・・。そうなんです。昔の学生野球のような守り中心の麻雀を理想とする愚者の嘆きでしかないんです、この項。皆さん「デジタル」や「打撃系」の戦術をマスターして、フリーに出撃し、どんどんトンでくださいね!そして守備系な人たちはトビ合戦を傍観し、どんどん展開3着を押し付けられてださい。一体誰が勝てるんだ?今日びの麻雀・・・。


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