マンセンゴ.NET>勝ち組への転換>裏ドラチャンス



赤についての記述がある戦術書が少ないということを度々書いているが、それ以上にまったく無視されている存在が「裏ドラ」です。筆者の知っている限りでは小島武夫先生の「雀狂はめ手の研究」という本に「裏ドラを読む頭脳」という項目があって、学生時代仲間でそれを読んで大笑いしたんですが、ウケ狙ってるとしか思えない話でした。(もう内容はほとんど覚えていないのですが、インパクトある標題だけは忘れません)
 しかし翻ってフリー雀荘で打つ我々にとってことさらこの問題は避けて通れない話なのですが、実際これに関して踏み込んで話している話を聞いたことがありません。局の終盤以下のようなテンパイを組んだとき、
 
二萬が山に2-3枚残っていてマンズの上の方が場に高い状況であれば、安目の二萬を引いてしまう可能性の高さを考えて即リーチするでしょう。こういうとき、あがり牌は別にして、山にたくさん残っている候補牌の二萬自体が裏ドラ指示牌として眠っている可能性が高いといえるでしょう。局の終盤になればなるほど、打ち手から判別できる牌の数の情報の量が増えてまいります。そうなればあがり牌が山に残っている可能性と同時に裏ドラ指示牌になっている可能性も高まるのです。このケースでは裏が1枚のる形ですが同様にマンズの下が他家に使われている公算が少ない読みから手を膨らませて、その周辺でイーペイコを作った時が最強に期待が持てるリーチです。
 
上記の場合、二-五萬であがりの可能性と、裏ドラ指示牌に一−三萬が充分に寝ている可能性の高いリーチといえるでしょう。
 結論として待ち牌が山に残っていると読んだリーチはその待ち牌自体が裏ドラ指示牌に寝ている可能性も高いのですから、山を読めるよう特訓しましょう。山は自分の手・場の捨て牌・ドラ指示牌・相手が持っている(であろう)牌などを入念にチェックすることによって、だんだん読みの確度をあげていけると思うので、修行してください。このコンテンツの他の項目でも度々述べることもあるとおもいますので。

 また雀頭候補が2組あって、どちらかを対子落としするケースは対子落としを敢行する2巡におけるその牌の安全度と、雀頭が裏ドラにのる可能性はどちらが高いかを常に計っておかなければなりません。前者はより守備的な部分を重要視する局面で後者は攻撃的な部分を重要視する局面で選択基準としての比重を重くおいて、どちらを落とすか判断します。
 かなり当たり前の話ですが、シュンツ手の方が裏ドラがのる確率が高いのはご承知いただけると思います。机上の空論ですが、全部違った牌で雀頭だけ同種牌という形が一番裏がのる公算が強く、四暗刻(最強は四連刻の形)が一番裏ドラがのる可能性が低いのです。でも実戦では裏ドラつきの四暗刻を何度見せられたことか・・・。

逆にいうと裏ドラがのる可能性が低い手はわざわざリーチのリスクをおかす必要性もないということで、押し引きや半歩退いての攻め等の判断材料としても使えると思います。たとえば全体的にピンズが高く、なおかつ自分の手にピンズがかなりある状態でしたら、相対的に山に残っているピンズも少ないわけですから、ピンズ待ちになればあがり自体難しいし、ましてやピンズが裏ドラ指示牌にいる可能性も低くなります。つまり現行のルールでリーチのリスクに耐えうる手ではないという判断が下せるのです。逆に点数自体低くても場に安い色でそこで他家がメンツを作れないような場況になれば、必然的にあがりやすく、裏ドラものる確率もあがるわけですからバンバンリーチをかけましょう。現行のルールでは勝負手です。引きやすく、イッパツが期待できて裏ドラがのる可能性が高いわけですから最高の手です。マンセンを期待できる手です。マンセン(ツモ)は35000点のトップ(ウマ1-2)の収入の約84%にあたるアガリであるということを肝に銘じましょう。

着順率がよく、ご祝儀をよく稼ぐフリー勝ち組はこの辺のサジ加減のうまい人でしょう。「なんでもリーチ」という人は派手にご祝儀を稼いでいる印象を強く与えますが、安定感にかけるでしょうから着順率が悪くなり決して勝ち組にはなっていないと思います。結局みなご祝儀に目が眩み、常に毎局2人から3人あるいは4人が勝負にでてくるのです。確率的に返り討ちにあうことも当然多くなります(ご祝儀も含めて)。今一歩ご祝儀が稼げていない方は赤のない時のご祝儀チャンスの判断材料として「裏ドラチャンス」という勝負処と、相手と自分のあがりの確率を冷静に判断して、スマートに勝ち組を目指しましょう。

  雀狂はめ手の研究は絶版。
出版社:ベストセラーズ
発行年月: 1976年 10月
本体価格: 650円

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